ホ ー チ ミ ン 再 訪

平成17年 2月 26日
 L 渡辺 和廣

 2005年2月10日から14日まで、ライオンズ仲間6名でベトナムのホーチミンに行って来た。2月だというのに連日気温30数度の真夏日だった(当たり前か・・・)。朝、氷点下の甲府を出てきて、いきなりの40度差。年寄りにはこたえます。実は私は8年前の1997年に一度ホーチミンを旅しているので、今回は再訪ということになる。この間にどのように彼の地が変わったか、又、今年は2月9日が旧正月の元旦、ベトナムのいわゆる「テト」だったので、正月の雰囲気が味わえるのではないか、という期待で旅立った。まず、彼の地の変化はあまり感じられなかった。相変わらずオートバイの洪水で、1人で乗っているのは少なく、夫婦と子供2人の4人乗りも目立つ(乗用車ではなく、ホンダのバイクで!)。ガイド氏曰く「バイクは財産。若い男でバイクのない奴は絶対女の子にもてない」「盗まれたら本当に悲しい」と。20年前(ひょっとすると30年前)のバイクに修理を重ねて乗るのは当たり前、ということだ。で、ベトナムの人は借金してまでバイクは買わず、とにかくお金が貯まってから買うのだそうだ(どこかの国の若者とは違うネ)。

 変わったのは旅行者の側で、観光地、例えばクチのベトコンの作ったトンネルなどの見学者は、前回とは比較にならないほど大勢の観光客であふれていて、まさに見学ラッシュであった。前回はのんびりと見学できた、という記憶だ。しかも、いろんな国の観光客があふれていた。アメリカ人はもとより、旧宗主国のフランス人、韓国人、台湾人がよく目に付いた。そして、明らかに前回と異なるのは日本人の若い女性が多かったことである。女性誌でベトナムがブームとは聞いていたが、そのとおりであることが実感できた。若い女性の目当ては、これまたブームのアジアンテイストの「雑貨」である。シルクの袋やバック、ハンドメイドの刺繍製品(クッション、テーブルクロス、ランチョンマット、テーブルナプキンなど)、陶器(有名な「バッチャン焼き」など。ベトナムの若い女性が作っても「バッチャン」なんて洒落を言ってみた)、それに漆の製品など、など。正月3が日(ってベトナムでも言うのかしら)はお店も閉まっているところが多かったが、その後は、街の中心にあるドンコイ通りに面した店舗では若い女性が買い物をしていた。前回の旅では、なぜか街をうろつかなかったが、今回は何回も同じ通りを行ったり来たりした。日本人の若い娘と一緒にベトナム雑貨の買い物をした(関西弁の女性に「おじさん、それっておみやげでうけるとちゃう」と言う感じで)。安い、センスが良い、結構きちんと作られている、という印象である。帰国して、家内や娘にみやげを渡して喜ばれた(「もつと買ってくればよかったのに」と)。


さて、正月のにぎわいだが、2月10日の夕食後、ホテルのすぐ近くの市民劇場前広場では、舞台が設けられて民族楽器や太鼓、歌などが演じられてものすごいにぎわいでした。どこからこんなに人が湧き出して(失礼!)来るのか。市民劇場や市庁舎などがライトアップされ本当に綺麗だった。市民劇場前のメインストリートも歩行者天国で、バンド演奏、曲芸、マイムなどの大道芸人がそこかしこで観客を喜ばせていた。路上では、各所でホテルなどが提供した食べ物(餅米で作ったちまきのようなもので、中には肉などいろんなものが入っていた)が無料で配られ、我々も並んで配給(?)を受けて食べました。

 前回行けなかった所だが、散歩の途中で、開高健がベトナム戦争に従軍記者として滞在した際、寝泊まりしていたサイゴン川沿いのマジェスティックホテルに寄り込み、趣のあるフランス風の建物のロビーで、地ビール(「333」「サイゴン」「タイガー」)で小休止。あと観光は、サイゴン大聖堂、郵便局、市場、戦争博物館、旧南ベトナム大統領官邸(現・統一会堂)、先に書いたクチ(ホーチミンから車で1時間強)のトンネル、ミトー(ホーチミンから車で約2時間)のメコン川クルーズと前回のときと殆ど変わらずでした。もう少し見所があれば、とも思う。それにしても(前回も思ったが)、ミトーの名物料理(と言われている)鱗がささくれた状態で出てくる「エレファントフィッシュ」の素揚げ料理(白身の部分を生春巻と同じライスペーパーで巻いて食べる)はいまいちだ。料理と言えば、当然、エビの生春巻をはじめとするベトナム料理だが、香草が駄目な人はともかく、結構うまい。そして、我々も3日目の夕食で食べたがフランス料理がリーズナブルの価格で、しかもこれ又うまい(ベトナムはもとフランスの植民地だったことを想記すべし。当然、パンも美味しい)。失敗したのはフランスワインを飲んだことだ。べらぼうに高かった(ベトナムでは現地のものは驚くほど安いが、輸入物は目の玉が飛び出るほど高い)。ベトナム産ワインを飲むべきだった(試しに飲んでみるべきだった)。しかし、こんな毎日を送っていたのでズボンのベルトが確実に広がった。

 2度もホーチミンに行ってしまったが、もう一度ベトナムに行くなら、やはり北の、首都ハノイや、古都フエに行くべきだろう、と反省。次回に期待したい。

クチの地下トンネル出口 旧正月でにぎあいと大道芸人たち ライトアップされたホーチンミン市庁舎
クチの地下トンネル出口 旧正月でにぎあいと大道芸人たち ライトアップされたホーチンミン市庁舎
戦時中の食事を体験 べトコンの人形と記念撮影 旧・南ベトナム大統領官邸応接室
戦時中の食事を体験 べトコンの人形と記念撮影 旧・南ベトナム大統領官邸応接室
大統領官邸のヘリポート 解放軍が使用した戦車 メコン川の河口近く
大統領官邸のヘリポート 解放軍が使用した戦車 メコン川の河口近く